TEXT WORLD

……なんでだ。なんでこんなことになってしまったんだ。やっぱりあいつの頼みなんか聞くんじゃなかった。| 早くこの空間から出なければ。ダメだ。ここももう崩れる。落ち着いて考えている余裕はなさそうだ。とにかくここから離れなければ。| まずは状況を整理しよう。ここに取り残されているのはおそらく俺ひとり。非常用の出口が隠し扉の奥にあるはずだ。隠し扉は「壊れた世界の輪の先にある」とか言ってたな。| その先にある非常口から出るにはパスワードが必要だ。パスワードについて、あいつは確かこういっていた。「パスワードは4桁の数字だよ」と。あと、こうも言っていた。「パスワードは君には分からない。あなたにしか分からない。あなたにあわせて、パスワードは変化する」と。| なんだそれ。パスワードが変化してたら困るだろう。どうやってパスワードの変更を把握しろっていうんだ。| もうすぐ行き止まりだ。| 他に…他になにか言ってなかったか。| ……そうだ。こうも言っていた。「答えはあなたの目の前にある。中から扉は開けない。これが見えているということは、あなたの助けが必要だということだ。見かけたら助けてやってくれ」